【在校生】第16回 作業療法士を目指して

作業療法士を目指して 作業療法士という職業に興味を持ち、この養成校に入って2年目が終わろうとしています。
 私が作業療法士という職業を知ったのはかなり遅く、高校を既に卒業した後でした。友人が理学療法士を目指すというので、聞きなれない職業だなぁと思って調べてみたのがきっかけです。

 この養成校に入学してすぐは右も左もわからず、友達が無事に作れるかどうかが心配でしたが、授業が始まると、それについていくのに精一杯でした。
 1年目は一般教養の科目が多く、高校時代に学習したことも多かったのでテストも何とか乗り越えられたのですが、2年目に入ると専門的なことが多くなり、授業自体も、テストも大変になりました。特に生理学・解剖学はいろいろな課題が出て、一週間があっという間に感じました。

 そんなときに頼りになるのがクラスメートです。傍から見ても「OTは仲が良いよね」と言われるほどで、授業の合間に一緒に勉強をしたり、実技の練習をしたりと頼れる友人たちが沢山います。普通の学生生活とは違い、かなり忙しくはありますが、充実した毎日を送っています。

 私はまだ実習には2度しか行っておらず、実際に患者様と接したのは1度だけです。短い期間の実習でしたが、多くのことを学べたと思っています。
 実際に作業療法士が医療の現場で働いているのを見たのも実習が初めてだったので、作業療法に使用する道具、多種多様なリハビリ、全てが初めて目にするものばかりでとても新鮮でした。
 そして印象に残ったのが、とても明るい雰囲気の中でリハビリが行われていたということです。そこで働いている作業療法士の方も、患者様も、皆が笑顔で、笑い声の耐えない空間でした。私もこういうところで仕事がしたい、と改めて思ったのを覚えています。

 作業療法士はまだあまり知られていない職業ですが、今後は広く世間に知れ渡り、たくさんの人が作業療法士を知り、また目指してくれればいいと思います。そのために、一人でも多くの人が作業療法士に興味を持ってくれることを願っています。

 普通の学生生活とは違い、毎日がとても忙しいです。これから学年が上がると、長い実習が待っています。
 今の自分の知識や経験で乗り越えられるものかどうか今から不安でいっぱいです。これからもたくさん勉強して、知識を深め経験を積んでいけるよう頑張りたいと思っています。

(2006年3月現在,神奈川県内の養成施設に在籍,2年生)

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