【在校生】第6回 作業療法士の魅力とは・・・

作業療法士の魅力とは・・・ 私は現在2年生です。入学して感じたことは高校のころに描いていた学生生活とはまったく違うということです。入学してすぐに忙しくあわただしい日々が始まりバイトはおろか遊ぶことさえできない日々が始まりました。
 養成校は学業に励むため自ら志願していくものです。そうはわかっていても入学当初、初めは少し時間がほしいなどと思ってしまうときもありました。

 でもそんな気持ちは授業を受けるにしたがって消えていきました。私の養成校では1年生時に基礎医学と一般教養を行います。
 たしかに授業は難しくついていくもの精一杯ではありましたが医学を学ぶということは自分たちを知るということでもあり、新しい事を知るということはとても私にとって魅力的でした。新しいことを知るたびに驚きと感動の両方を得られる、そんな世界だと思います。

 2年生になると臨床的な事も学べるようになり、もっと学ぶ楽しさを感じるようになりました。また、作業療法についての授業も増えるとともに、作業療法についてもっと学びたいと思うようになりました。
 作業療法士の活動範囲は広くまだまだ私の知らない世界がたくさんあると思います。身体的なリハビリテーションだけでなく、精神的な内面からのリハビリテーションを行えるというのも作業療法士の特色のひとつだと思います。

 作業療法では革細工や陶芸などの手工芸や身辺動作・調理動作など様々な活動を通して日常生活へのリハビリテーションを行っています。リハビリテーションとは手や足の機能を回復させるためだけのものではありません。人として、人間らしく生きるための第一歩なのだということを私は様々な授業を通して学びました。
 そのためには手や足など身体の機能が回復するだけでは完全に回復したとは言えません。社会に戻りその人がその人らしく毎日をおくることができるようになるためには心のケアというのもとても重要なものだと思います。
 そういった様々な視点からみて一人一人のペースにあわせて一歩一歩前進していくことができるというのも作業療法士も魅力ではないでしょうか。

 毎日学業に追われ慌しい生活ですが、同じ目標を持った友人たちとがんばることができとても充実した日々をおくっています。大変であるからこそやり遂げたときの充実感も大きく、私は作業療法士を目指しこの学科に入ったことを心から良かったと思っています。

(2006年1月現在,神奈川県内の養成施設に在籍,2年生)

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