【若手】No.2 作業療法士になってみて

作業療法士になってみて 私は高校時代、特に将来なりたい職業などはありませんでした。進路を考える時もなんとなく、病院で働きたいなと思い、病院で働く仕事を調べたときに、”リハビリ”という職業を知り、少し興味を持ち学校を受験しました。
 そんな軽い気持ちから養成校に入学したため、”高校生活のように行かなければいけないから学校に行く”という気持ちが強く、もちろん成績もあまり芳しくありませんでした。

 しかし評価実習・臨床実習に経て、楽しさと同時に、実際に患者様と接することの難しさや、実習指導者の患者さんへの接し方や作業療法への考え方に触れて、初めて”私も患者様個人のことを熱心に考える熱くてやさしい作業療法士になりたい”と思いました。
 それからは嫌いだった勉強も若干、苦ではなくなり、追試はなくなりましたね。国家試験も周りの友達に支えられなんとか乗り越えることができました。

 現在は無事、作業療法士として病院に勤務していますが、知識面・技術面とまだまだ未熟です。そのため、何度も”自分には向いてないかも?やめたいな”と落ち込むこともあります。
 しかし、患者様の笑顔や大好きで尊敬している先輩の仕事振りを見るとがんばろうって思います。
 また、私は運のいいことに職場のスタッフにも恵まれました。尊敬できる先輩に頼れるやさしい同期。恥ずかしながら私の憧れの作業療法士は、職場の先輩と同期です。大好きな人たちと一緒に仕事をしているから、毎日がとても楽しいです。

 作業療法士になって思うことは”自分は患者様や一緒に働いているスタッフに支えられているな”ということです。
 もちろん、患者様に治療しながらも、患者様の優しい言葉や笑顔、時には人生の先輩としてのアドバイスをもらったりして、ふと気がつくといつも私は患者様から元気をもらっています。
 学生時代はなんとなく興味があるといった気持ちだったのですが、たくさんの素敵な出会いを経て、今は本当に作業療法士になれてよかったと心から思っています。

(2004年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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