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【在学生】第22回 益々感じる魅力

第22回 益々感じる魅力 作業療法士を目指そうと思ったのは、高校生の時に授業で職業のことを調べた際に見つけたことがきっかけで、リハビリテーションに関係する本を読んだり、病院見学をさせて頂いたりする中で「作業療法士ってなんだかすごくやりがいがありそう!」と感じたことが始まりでした。当時私が感じていたのは、「作業療法士はあらゆる手段を使って、患者さんと楽しみながらリハビリをして、運動機能を回復させる」という印象でした。「痛みに耐えながら、回数をこなすリハビリ」ではなく、「痛みを忘れ夢中になってやるリハビリ」に単純にとても興味を持ったので、作業療法についてもっと勉強したいと思いました。

 しかし、入学前に思っていた作業療法士に対するイメージは作業療法士のほんの一部でしかありませんでした。作業療法について勉強すればするほど、その幅の広さや奥の深さを感じ、さらに興味が湧いてくるといった具合に、どんどん作業療法士の面白さにはまっていきました。大学に入学して3年が経ちますが、年々、授業や臨床実習を重ねることで、作業療法士に益々魅力を感じています。
 私が今感じている作業療法士の魅力というのは、入学前に思っていた「リハビリをして、運動機能を元あったように回復させる」というよりも、「その人のしたい生活や、やりたいこと、なりたい自分といったことを叶えられるよう、手助けしていく」ということです。また、その人の持つ“強み”や“良いところ”、また“能力”といった長所を見つけ、それを引き出し活かしていくことで、新たな方法、生きかたを提供できるというところにも、作業療法士の魅力をとても感じるようになりました。

 作業療法士は、対象者に対して的確な援助をするために、その人が本当に必要としていること、そしてそれを叶えるためには何が足りないのかを、その人の疾病からくる身体的、精神的な症状や障害の程度、その人を取り巻く環境やその人が今までどのように生活してきたのか・・・といったすべてを把握したうえで総合的に判断していく必要があります。それには基礎的な知識として、入学前には全く想像もつかなかった筋肉や骨、神経の構造や病気、障害についての理解、動作の分析がとても重要になってきます。
 入学した直後から、そういった勉強を始めていくのですが、慣れないうちはとても難しく感じます。しかし、コツコツと繰り返しやっていくと、だんだんと慣れてきて面白さを感じてきます。作業療法の授業では、人のからだのしくみや、生活や生きることに焦点があり、私たちの生活にも密接した、自分自身についての勉強でもあるのでとても理解しやすく面白いと思います。また、授業では少人数のグループで話し合って発表することが多くあり、色々な考え方やものの見かたを同時に学ぶことができるので、人前で意見を言うのが苦手な私でも楽しいと感じるようになりました。

 そしてそういった基礎的な授業がとても重要だということを、臨床実習を経験した今、とても感じるようになりました。臨床実習を経験したことで一気に視界が開け、目指すものの形が見えてきたような気がします。実際の医療現場では、自分の関わりによって患者様の今後の生活を良くも悪くもするといった作業療法士の責任の重さや、高レベルな医療体制の中での作業療法士という存在の大きさを感じ、圧倒されました。しかし、ご指導してくださった先生方がそれらを背負う姿を見てとても尊敬し、改めて作業療法士になりたいと強く思うようになりました。初めての臨床実習はとても貴重で、重要な意味を持った経験となりました。そして、作業療法士の魅力は、働いてから経験を重ねれば重ねるほど、もっともっと感じていくことになる職業だと感じ、早く作業療法士として現場で多くの経験をしていきたいと思っています。

(2012年3月現在,神奈川県内の養成施設に在籍)

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