【若手】No.22 OTになってからの4カ月で感じること

OTになってからの4カ月で感じること こんにちは.私は作業療法士として身体障害の病院で働いている,1年目の新人OTです.右も左もわからない半人前のOTですが,なんとか臨床で働くことが出来ています.
 リハビリテーションに興味を持ったのは高校3年生の時で,きっかけは友人の怪我でした.そして色々と調べているうちにリハに興味を持ち,OTを目指しましたが,最初は作業療法も理学療法も知りませんでした笑

 学生生活の4年間はあっという間でしたが,私の中では充実した4年間でした.遊びから勉強まで,密度の濃い時間を過ごせたと思っています.それはお世話になった大学の教員,先輩や後輩,そして同期の仲間たちに出会えたからだと思います.本当に感謝しています. 
 学生時代は遊ぶ時はとことん遊んで,やりたいことをやっていました.テスト前でもサークルに参加していました.その中で仲間を増やし,色々な経験が出来たことは決して無駄ではなく,今の私を作る要素になったと思っています.しかしその分勉強面では苦労することが多かったです.特に実習は本当に大変でした. 
 レポートがまとまらず,患者さんのために何をしたらいいかわからず,力不足を痛感しながら悩んでばかりいた様な気がします.しかしその経験を乗り越えてきたからこそ今の自分があるのだと思います.大学での勉強を基礎として,実習で学んだことが身になり,現在の臨床に繋がっています.しかし臨床に出たら勉強が終わりになるわけではありません.現在臨床で学んでいることが,一番の勉強になっています.大学時代に教員から「生涯勉強」と言われましたが,本当にそう思います.

 これからOTを目指そうとしている人.いろいろと考えるところはあると思いますが,とにかくOTを調べてみて下さい.そのためには病院を見学するのが一番だと思います.決して楽な仕事ではありません.誰かに勧められるよりも,自分の目で見て,OTに興味が持てたらそれが一番良いと思います.
 そしてOTになることに悩んでいる学生.様々な疑問を抱えていても,とりあえず今は自分のすべきことを精一杯努力してみてください.もしくはやりたいことを全力でやってみてください.その先にあるものが例えOTという道じゃなくても良いのではないかと私は思います.それでもOTになりたいと思えたら,頑張ってください.OTとして会えることを楽しみにしています.

 私は今,臨床の大変さと面白さを日々実感しています.まだまだ勉強しなければいけないことだらけですが,様々な人との出会いを経験しながら自分自身も成長し,作業療法士として,そして人として大きくなれたらと思います.

(2009年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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