【若手】No.19 OTを目指し、働くなかで感じ得たこと。

OTを目指し、働くなかで感じ得たこと。 こんにちは。
 私は、作業療法士として精神科で働き始め、2年目になります。
 私には親戚に身体障害者がおり「障害を抱えている人の役に立ちたい」という気持ちを幼い頃から漠然と持っていました。
 大学の進路を考えた際、直接対象者に関わりながら援助することが出来る「作業療法士」という職業がある事を知り、「これだ!!」と確信し、目指すことになりました。

 さて、大学生活は、決して楽な4年間ではありませんでした。大学で学ぶことは、人間の身体についての基礎知識からOTの専門知識など本当に量が多く試験や課題に追われ、何度も逃げ出したくなったことを思い出します。
 しかし、このような大学生活の中で、得られたものは非常に大きなものだったと思います。大学4年間勉強することの出来る環境、そこで学んだ知識がいかに貴重であるかを今になって実感しています。
 苦難を一緒に乗り越えたからこそ友人とは強い絆が出来ました。また、先生方が語ってくださった作業療法士のもつ役割や医療者としての心構えなどは、今でも心に響くものです。

 私はもともと身体障害のリハビリテーションをイメージして作業療法士を目指しました。しかし現在、精神障害の分野で働いています。そのきっかけとなったのは4年生の時、2ヶ月間臨床の場で指導を受ける「臨床実習」でした。
 精神障害の方がどのような症状をもち、どのような困難を抱えているのか、実習に行くまでは頭の中だけの理解でしたが、実際に患者さんの声を聞き、少しずつその理解が実感として得られるようになりました。
 またそこで働く作業療法士の方々の仕事を見学したり、考えを聞かせて頂くなかで、精神科医療における作業療法の持つ役割がどのようなものか、真剣に考える良い機会になりました。
 精神障害を抱えた方々が、作業療法を通して、主体性・自立性など社会復帰や家庭復帰に必要な要素を養うことが出来ること、その大切さを学びました。
 以上のようなことから、魅力を感じ、精神科作業療法士を目指すことになりました。

 現在、臨床の場で、患者さんと向き合うことへの責任の重さや難しさを日々実感しております。しかし、患者さんとの関わりを通して様々な発見や喜びを感じることも多くあります。
 作業療法は奥が深く、まだまだ見えない部分も多くありますが、学ぶ気持ちを忘れず、信頼される作業療法士を目指していきたいと思います。

(2007年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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