151号:関連職種の活動を知る 神奈川県精神保健福祉士協会について

関連職種の活動を知る

神奈川県精神保健福祉士協会について

 地域リハビリテーション部では「関係職種・機関・組織との連携や神奈川県民との連携により地域リハビリテーションの普及・推進を図る」目的として、障がい者(当事者)団体の活動の広報をおこなってきました。
 今回は二宮町民センターで平成22年11月27~28日におこなわれた神奈川県精神保健福祉士(以下PSW)協会研修委員会が開催した実践報告会と宿泊研修会・中級研修会についてご紹介いたします。

 


 神奈川県PSW協会では神奈川県OT士会と同様に、専門職として資質の向上を図り会員相互の交流や関係団体との連携、その他社会活動を通じ、精神保健福祉の発展に寄与することを目的とするという活動方針があります。

研修会の様子

 27日(1日目)の実践報告会は『見つめよう、見直そう、かながわの実践』をテーマにPSW以外の職種、学生の参加も可能のオープン企画で、田園調布学園大学の小田敏雄先生を座長に4施設からの活動報告がありました。

 汐入メンタルクリニックデイケアの有川氏からは横須賀三浦周辺地域の若手職員の意見交換会や学習会などを中心に活動されているユニークなネーミングの「やんちゃ会の活動とネットワークについて」の報告がありました。

 続いて横浜市の総合保健医療センターの安増氏より、横浜市の単独事業で主に単身者または単身生活への移行を希望する人への総合的な生活支援「横浜市自立生活アシスタントについて」の報告、WRAPかながわ活動とWRAPの概要についての報告がありました。 

 WRAPとはWellness Recovery Action Planの頭文字で元気回復行動プランというもので、アメリカのメアリー・エレン・コープランドさんを中心に精神症状を経験した人たちによって考案され、今なお発展しつづけているリカバリーに役立つプログラムといわれています。

 最後に藤沢病院の長見氏より藤沢市の地域移行支援の取り組み「藤沢市精神障がい者地域生活支援連絡会」についての中間報告がありました。藤沢市の精神保健福祉の関係機関が連携して、患者さんが病院から退院した後も継続して生活支援をしていくことを目標としている活動のほか、藤沢市の様々な特色ある取り組みの紹介がありました。

 28日(2日目)の午前中は新人とベテランの交流会と経験5年以上の中堅者研修に分かれおこなわれ、新人とベテランの交流会では「公開スーパーバイズ」と題して、木太直人氏がPSWとして大事にしたい視点について、架空の事例を用いながら話し合いがおこなわれました。また中堅者研修では「PSWのキャリアを考える~現在と未来の希望のために~」という題で愛知淑徳大学の瀧誠先生を講師に招き、先生の講義と3名の体験発表がおこなわれました。そして最後に「もう一歩踏み出すために~ソーシャルワーク実践と私たちの明日~」とグループワークの後、閉会となりました。

 平成23年度は神奈川県PSW協会と合同研修会を開催いたします。合同研修会の様子は後日ご報告いたします。

(文責:地域リハビリテーション部 原島)

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