10月 10 2013

電車内にて

先日、電車内でのこと。

私は座席に座り、本を読んでいたのですが、
一人の初老の女性が、急に私の真横に座りました。

電車内にはそこそこ人はいたのですが、
もう終点に近く、座席には結構空きがありました。
しかし、その女性はわざわざ私の真横に腰掛けました。

「こんなに席が空いてるのに、
何でわざわざ私の横に座るのかな?」と、
ちょっと怪訝に思いましたが、
そのまま本を読み続けていました。

すると、視界にチラチラと白いものが…

よく見ると、隣に座った
その初老の女性がメモらしきものを私に見せてきます。

メモを読んでみると、

「私は声が出ない病気です。財布を落として困っています。
○○駅までの電車賃とバス代を1000円貸してください。」

と書いてあります。

「声が出ない病気」という真偽は定かではありませんが、
メモがちょっと使い古された(今書いたものではない)感じだったので、
私は「そういうのは駅員さんに言った方がいいよ」とお断りました。
私が断ると、その初老の女性はサッと違う車両に移って行きました。

空いている電車とはいえ、他にも乗客は数十人はいたのですが…。
その中で、私が一番「カモ」にし易そうに見えたのでしょうか。

私はよく病院でも、
「すみません…○○はどこでしょう?」と
声を掛けられます。

街角でも結構な割合でお年寄りに道を尋ねられます。
ある意味、高齢者が話しかけやすい雰囲気を
醸し出しているのかもしれません。
(自分自身ではそんなに意図はしていませんが)

あまり人が良さそうに見えるのも良くないな。
と、思いつつも、
まぁ、それはそれで仕事上は役に立つことか!?
などと考えていたら、電車が終点に着きました。

10月 08 2013

巻頭言

本当に久しぶりの更新です。

SIGの立ち上げ、大学院進学等々
諸々ありまして、すっかり更新が
ご無沙汰になっておりました。
(完全な言い訳ですが)

約8ヶ月の間、更新していないにもかかわらず、
先日届いた県士会ニュースのブログのアクセス数の第3位に
当ブログが入るという快挙(怪事件?)を達成したため、
アクセスして頂いた方々に本当に申し訳ないと思い、
再びブログを書くことにしました。
決して忘れていた訳ではありません。

前述のとおり、私は今年の4月から大学院に通うことになり、
最近は図書館に行くことが多くなりました。

先日も、文献研究のため、朝から図書館にこもり、
機関誌「作業療法」を第一号から最新号まで
1号、1号、確認していたのですが、
途中途中で、自分の研究とはあまり関係が無いながらも、
面白そうな論文がいくつも出てくるため、
目移りしてしまい、一向に先に進みませんでした。
(特に初期の頃の方は読み物として非常に面白かったです)

中でも、私が一番面白いと思ったのが「巻頭言」でした。

「作業療法」創刊時の想いや、
自分がOTR(作業療法士)になった頃のOT(作業療法)を取り巻く環境、
それぞれのOTRの夢や希望等、創刊号から読むと、本当に熱い気持ちになります。
(余談ですが、創刊当初の広告も面白く感じました)

数十年前から変わっていないこともありますし、
全く変わってしまったこともあります。

あの頃の諸先輩方が言ってくださったことが、
今なら何となく分かる気もします。

協同医書出版さん、「巻頭言」をまとめた本出してくれませんか。

10月 08 2013

DOTs ” Defining and Redefining Occupational Therapists Seminar “

今年の1月11日にOT Lab.を立ち上げ、
そのちょうど半年後の7月11日に、神奈川県士会よりSIG認定を頂きました。

OT Lab. は一つの手技(主義)や理論にこだわらず、
患者さん、対象者さん、作業療法士(OTR)に役立つことや、
面白そうなことにチャレンジしていく研究所(ラボ)です。

今回は、この場を借りて、来週開催予定の勉強会を
ちょっとばかり広報をさせていただきます。

” Defining and Redefining Occupational Therapists Seminar (DOTs) ”

” Define ” は「 真意・立場などを明らかにする. 定義する. 輪郭を明瞭に示す.」
という意味です。

何やら小難しく感じるかもしれませんが、簡単に言うと、
「自分なりの目線や言葉で作業療法をもう一度定義してみよう!」という企画です。

通常の勉強会の様に、決まった答えや新しい知見を
一方的に講師の先生から得るのではなく、
自分自身の中にある想いを講師の先生とともにoutputしていきます。
このセミナーには「決まった答え」や「模範解答」はありません。

これからの作業療法士達は自分自身の意見を
上手に周りに伝えていく必要があるのではないでしょうか。

3回シリーズです。
内容の詳細はこちらでご確認ください。
http://ot-lab.org/post/348

2月 15 2013

人生ここにあり!

昨年、日本精神障害者リハビリテーション学会に参加した際に、
「人生ここにあり!」というイタリアの映画を観ました。
※原題は「Si Puo Fare(やればできるさ)」

WFOTに認可されているイタリアの作業療法士の養成校は
唯一ミラノにあるようですが、映画の舞台は、そのミラノ。
1983年、丁度、バザーリア法施行の時期のお話です。
(バザーリア法:1978年5月13日に公布された世界初の精神科病院廃絶法。
イタリアで初めて精神科病院の廃絶を唱えた精神科医フランコ・バザーリアにちなむ。)
YouTube Preview Image
特に後半の屋上で水をかけられるシーンは
自分自身のことを言われている様でとても印象に残りました。

精神科領域に関わらず、多くの作業療法士が共感できる内容だと思います。

2月 14 2013

蛇口の話

史実かどうか定かではありませんが…
幕末の武士達の使節団がヨーロッパを視察に訪れた時のことです。
ホテルに泊まった一行は、洗面所の蛇口をひねると、
きれいな水が出てくることに驚きました。

日本ではまだ井戸から水をくみ上げている時代です。

感激した武士のうちの一人が
「これで家でも美味しい水がすぐに飲めるようになる」と

「蛇口」をたくさん買って帰国しました。

参考文献:「リーダーは自然体」(著:増田弥生・金井壽宏)

もちろん「蛇口」だけでは「水」は飲めません。

この本を読んだ時、
「思えば私もこの武士のようだなあ。」と感じました。

知識や技術、理論を断片的にただ知るだけでなく、
それがどのように成り立っていて、
それをどう実践に活かしていくのかを
自分の頭をフル活用して考え抜いて、
やっと美味しい水を飲むことが出来る…

分かっていても
どうしても蛇口に目が行ってしまいます。

経験論で申し訳ないのですが、
美味しい水を飲むには、やはり自分自身で一生懸命試行錯誤して
実際に水脈を探しに行って掘ってみるというのが一番近道のようです。
他人から頂いた蛇口からは、翌日水を飲もうと思っても、
なかなかすぐに水は出てこないことが多い気がします。

そういったことを気にかけるようになってからは
「もっと美味しい水はないか?」
「もっと大きな水脈はないか?」と
日々ワクワクしながら探し回っています。

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