第2回 明日から使える環境調整スキル研修が開催されました!

皆さんこんにちわ!

 

第1回に続き、第2回の明日から使える環境調整スキル研修が、8月5日に開催されました。

 

今回は、PT・OTの参加者合わせて、40名近くの方々に参加していただきました。

 

参加していただきました皆様、ありがとうございました!!

 

 

 

今回のテーマは『車椅子の調整』です。

 

 

 

前半は、『車椅子の構造とバランス・座クッション』について、横浜市総合リハビリテーションセンター・リハ工学技師の児玉真一先生にご講義いただきました。

 

日頃の臨床で多く関わる車椅子について、基本的な構造と調整機能について、よく見られる身体状況に合わせたポイントなどを、とても分かりやすくご説明していただきました。

 

また、座クッションの選定では、さまざまなクッションの種類やメリット・デメリット、実際に使用したときの座圧測定の状態など、それぞれのクッションの特性を知る事が出来るご講義でした。

 

 

実技では、調整不良の車椅子に乗り、調整不良の部分を確認する内容や、不良箇所を児玉先生と一緒に確認し、不良箇所を再調整する内容などがありました。

 

参加して頂いた皆様に、調整不良の乗り心地の悪さを体験して頂くことで、不良箇所を調整することでの車椅子の乗り心地の違いを知って頂く機会になる実技だったのではないかと思います。

 

また、福祉用具の業者の方々のご協力もあり、車椅子の調整をするポイントをより詳しく説明していただきました。

 

 

さらに、実際に多くの種類の座クッションを準備していただき、実際に触れる事や座ることなど、多くの座クッションを体験していただきました。

 

 

 

 

後半は、『身体と車椅子の適合』について、神奈川リハビリテーション病院・理学療法士の森田智之先生にご講義頂きました。

 

講義では、「シーティングは何をする事なのか?」という内容から、車椅子寸法の知識、身体寸法の測定方法、マットでの評価や座位保持能力の評価の仕方など、車椅子と身体を適合させる為の評価のポイントを多くご講義いただきました。

 

 

実技では、車椅子寸法の実際のやり方をデモンストレーションしていただき、森田先生の現場でのやり方など、実践的な内容でした。

 

実際の現場では、メジャーの当て方や持ち方、メジャーを当てた状態で正しく見るやり方なども大切と、森田先生はお話されていました。臨床経験が豊富な先生のやり方を知る事ができる貴重な実技でした。

 

また、身体寸法の実技では、基本的な身体寸法のやり方を学び、サポーターを使用した股関節拘縮や膝関節拘縮の模擬ケースでの身体寸法などの実技をしていただきました。

 

 

体験した参加者の方からは、模擬ケースの体験により利用者体験が出来た事と、その状態に合わせた車椅子の選定を学ぶ機会になったと話がありました。

アンケートでは、多くの参加者の方に満足していただきました。参加して頂いた皆様の今後の車椅子への支援にお役立て頂ければと思います。

 

 

 

次回は、9月2日に『車椅子の移動と屋外アプローチ』についてです!

 

車椅子での駆動調整のポイントや、屋外での活動に繋げる為の電動車椅子の選定など、より実践的な内容になっています。

 

若干の参加枠はまだ残っておりますので、ご興味ある方のご参加を、心よりお待ちしております。

 

また、11月5日には『起居・移動編』として、ポジショニングやベッドマットレスの選定、リフトなどの移乗機器の選定などの研修が行われる予定です。こちらは、9月1日よりご案内をする予定です。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wpc/action/2017/313