『私は誰?』って聞かないで

イメージ_木立の陽射しよく聞く言葉。

「私は誰?」
「この人、誰?」
「わかる?」

悪気があって言うわけではないことはわかるのですが…

でも、認知症のある方に
そんな聞き方をしないでいただきたいと思うのです。

大切な人だからこそ
心配しているからこそ
つい、確認したくなってしまうのかもしれません…。

でも、認知症のある方の中には
誰だかわからない…人物の見当識が低下してしまう方も大勢います。

聞かれて答えられない
答えたら相手ががっかりした顔をした

そのような体験は、日々喪失体験を重ねている認知症のある方にとっては
さらに、「できなかった」という失敗体験、喪失体験を反復し強調してしまうことになってしまいます。
気持ちの安定性をそこなわれ、BPSDの増悪をきたしかねません。

ですので、もし、確認したい…と思われるならば
「私は誰?」って聞くかわりに次のような対応をおすすめしたいと思います。

「私は○○の□□です。」
って、名乗ってください。

もし、認知症のある方がそれでわかれば(思い出すことができれば)
「あぁ、□□ちゃん」
「うれしい」
などと言うでしょうし
もし、わからない時には
怪訝な顔をしたり、「□□…?」などと考え込んだり
といった対応の様子で、わかったかわからないのかの確認ができると思います。

「私は誰?わかる?」って聞かなくても
知りたかった答えを得ることができます。

これからは
「私は誰?」
「この人、誰?わかる?」
とは聞かないで、こちらから名乗ってみてくださいね!

 

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