POST連載(中身の連携:着衣困難と構成障害)

PT・OT・STの働き方学び方発見サイト POST さんに
昨日、私の記事が掲載されました☆

「認知症の方の着衣困難。あなたはどう対応する?」

昨日の記事「中身の連携>場の連携」
一昨日の記事「評価 ≠ 検査」について
記載した内容を着衣困難のある構成障害重度の方を例にとって説明しています。

私は作業療法士として
「認知症のある方にもできることがある」と語りたいのではなくて
認知症のある方にできることがあるならば
そのチカラを活用して日々の暮らしの困難を少しでも少なくするにはどうしたらよいか
そのことを臨床の実践において具現化したいと考え実行しています。

「認知症のある方へ理解や共感することが大切なのだ」と語りたいのではなくて
理解や共感をした後でどのようにそれらを認知症のある方への援助に結びつけるのか
そのことを臨床の実践において具現化したいと考え実行しています。

私の講演を聴いてくださったたくさんの方が
「今までいろいろな研修に出たけれど初めて納得できる内容だった」
というご感想をお寄せくださっています。

作業療法士が作業療法士として
どのように認知症のある方に寄与できるのか
当の作業療法士や関連職種としての理学療法士、言語聴覚士にすら
納得できる話をしている人が少ないという現実があります。

このような現実を冷静に認識することから最初のスタートが始まると考えています。

そして、私の話を聴いて納得してくださった方が
今度は自らの場で考え、実践し、伝えてくださることを切望しています。

作業療法士が作業療法士として
認知症のある方へ対して対応したからこそ改善できること
そしてそれらを言語化できること
これらのことができて初めて多職種連携の一員として同じ土俵に立つことができる。

狭い世界、たとえば職場では
「認知症といえば、作業療法士でしょう」と言われるかもしれない。
でも、職場を一歩外に出て、行政や地域の世界では
「作業療法士?何それ?作業療法士だからこそ認知症のある方にできることって何?」
と言われる(あるいは気を使ってもらって言われることすらない)状況だと感じています。

私たち作業療法士にこそ、今、求められているのは実践です。

現実に目の前にいる認知症のある方の暮らしの困難を改善すること

私の講演やPOSTさんでの連載やここでの記事が
少しでもお役に立つのなら私は本当に嬉しく思います。 

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