食べさせても、食べられるようにはならない

我慢のしどころ

食べさせても
食べられるようにはならないどころか
逆効果にしかなりません。

無理矢理食べさせられたことによる
ネガティブな感情だけは積み重なっていくし
より一層誤った食べ方を身につけてしまいます。

今まで
さまざまな食べ方の困難を抱えた方に出会ってきました。

口を開けてくれない
ためこむ
吐き出す
口のまわりが食べこぼしで汚れる
うまく口の中に食塊を入れられない…etc.etc.

このような方に
どうやって「食べさせる」のかを考えても
「食べられる」ようにはなりません。

どうしたら「食べる」ことの援助ができるのかを考えれば
「食べられる」ようになります。

栄養をとっていただくために
脱水にならないように
そのための技術が
「食べさせる」「飲ませる」しかなければ
必死になってそうするしかないのだと思う。
「食べることの援助」「飲むことの援助」
という知識があれば
援助という知識と技術を求めることができる。

食事介助の困難改善の第一歩は
自分がどっちを向いているのか
軸足を、視点を、今一度明確に自覚する
…ことから始まります。 

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