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CMS導入記(2):WordPressにおけるテーマ選び

さて,久しぶりにCMS導入記を.

世界シェアが1位と言うからには良いはずだ,という結論に至って,県士会サイトのコンテンツマネージメントシステム(CMS)はWordPressを使うことに決めました.

先ず取りかかったのが「テーマ」選びです.

「テーマ」とは,サイトデザインのパッケージのことであり,自分で作ることもできますし,人が作って公開しているものを使うこともできます.

自分で作るには,HTLM,CSS,PHPなどのそれなりの専門知識が必要です.片手間管理者である私はHTLMとCSSはなんとなくはわかるのですが,PHPというプログラミング言語はまったくわかりません.一から勉強するほどのエネルギーもなし.であれば,人が作って公開しているものを使いましょう,と.

さすがはシェア世界第1位だけあって,相当数の「テーマ」が公開されています.
しかし,なかなかしっくり来るものが見つかりません…

日本製はけっこう有料なものが多く×,無料のものもありますが,なんて言うかなー変に気取っている感じで,端正すぎる色合いだったり,レイアウトが奇抜だったり,文字が極端に小さかったり,背景と文字色が近いため読みづらかったり,などなど,良いものが見つかりません.

じゃあ外国製はどうかというと,数も豊富で選り取り見取りであり,レイアウトや色合いなども良いのですが,アルファベット表示に適応しているため,日本語表示が変になる!

そんな感じで数日,片っ端から無料版テーマをインストールしては削除の繰り返しでやっと見つけたのが,今使っている「Graphene Theme」です.

CMS導入記(2):WordPressにおけるテーマ選び

デモ画面のキャプチャー

Syahir Hakim氏が作製・公開しているテーマであり,WordPress公式サイトでのテーマランキングでも上位にある人気テーマです.

もちろん外国製なので日本語フォントとの適応が心配であり,あと外国製は管理画面も外国語なので難儀するのですが,このテーマが素晴らしかったのは,日本のMasato Maekawa氏が翻訳に関わっており,表示される日本語フォントの適応・管理画面の日本語化(これは楽!)がなされていたことです!

即決でした.スライダーもかっこいいしね.

で,このテーマ,使えば使い込むほど,良いものであることがわかります.何よりも設定機能が豊富であることが最大の魅力です.

県士会サイトの本体部分や各コンテンツを見比べてみて下さい.

例えば…
3段組・スライダー付き・紫
3段組・スライダーなし・桃
2段組・スライダー付き・赤
2段組・スライダーなし・青

こういった具合に設定の自由度が高いので,コンテンツによってナビゲーションや雰囲気を簡単に変えることができます.

この「Graphene Theme」との出会いは素晴らしいものとなりました.
こういった優れたテーマのほとんどが無料で公開されていることもWordPressの魅力の一つであります.

参照:コンテンツマネージメントシステムWordPressGraphene Theme

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CMS導入記(1):県士会サイトに適したCMSの選定

サイト構築・管理の主流となったコンテンツマネージメントシステム(CMS)は, 有料のものから無料のものまで,数多くのものが存在します.

その選定にあたって,予算の都合で有料版は選択肢から外しました.
無料版,かつ素人でも手が出せるCMSでは,Movable Type(※)とWordPressという2つが有名です.

私自身は個人のブログでMovable Typeを使っています.
なので,Movable Typeであれば,すぐに導入・対応が可能です.
でも…

・Movable Typeは管理での動作が重い遅い
→管理画面での動作が(イライラするくらい)遅い
→更新時にサイトの再構築というプロセスがあり,それがともかく遅い!
→県士会サイト規模となると「遅い」のは致命的

・世界的にはWordPressの方がシェアがある,つまり利用者が多い分
→拡張機能である「プラグイン」が豊富に無料で公開されている
→サイトデザインの土台となる「テーマ」が豊富に無料で公開されている

・「テーマ」を自分で作るだけの能力はない
→県士会サイトが構築できそうな「テーマ」を探さなければならない

・Movable Typeの「テンプレート(WordPressでいうテーマ)」が少ない
→手が込んだ「テンプレート」の多くは有料版
→無料版で県士会サイトを構築できそうなものが見つからなかった
→WordPressの「テーマ」は良いものが見つかりそうな気配がした

新たに操作方法や管理方法等を覚えなければなりませんが, こういった理由から,導入するCMSを一度はWordPressに決めました.

しかし,いざインストールして触ってみると,もうワケがわからず…
Movable Typeと似たようなものだから直感的にわかるだろうと思っていましたが甘かった.

で,WordPressへの一度の挑戦は二進も三進もいかなかったので, 他に良いものはないか?本当はもっと良いものがあるのでは?
と探索を開始.結果…
インストールしては,だめ使えない,インストールしては,うぉださっの繰り返しでしかありませんでした.

結局,WordPressしかない,WordPressでがんばるしかない,世界シェアが1位と言うからには良いはずだ,という結論に至り,導入するCMSをWordPress1本に絞ったのでした.

参照:コンテンツマネージメントシステム(外部リンク:WikiPedia)

※ Movable Typeのライセンスについて
通常版を法人が使用する場合は有料.個人使用は無料.
ほぼ同機能の「Movable Type Open Source」は法人でも無料で使用できる

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県士会サイトがかかえていた問題点(3)-サイト構成・管理

先の2つの問題は環境面・ハード面についてでしたが,この問題は言うならばソフト面についてです.

2004年6月から私が責任者として管理をはじめたのですが,その当時の素人が行うサイト構成・管理方法の主流は,ホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトを使って,ワードで文章を書く感覚でページを作成し,それぞれリンクを貼っていく,という方法でした.

そして時代の変化と共に,サイト構築・管理はコンテンツマネージメントシステム(CMS)を使用する方法が主流となったのです.

皆さんはアメブロなどのブログサービスを使ったことがありますか?
記事を書いて投稿するだけで,そこそこ見栄えの良いページができあがりますね.

CMSは,ブログに限らずサイト全体を同じような方法で管理できるよう機能が拡大し,それを行うためのプログラムを自前のサーバーやレンタルサーバにインストールして使用するというものです.

一方,以前のホームページビルダーなどのソフトを使ってのサイト構築・構築は,アメブロなどのブログとは異なり,本文の文字の色・大きさ・行間,サイトの背景,サイトの幅,タイトルの画像や文字の色・配置・大きさ,ナビゲーションメニューの組み方,などなどなどなど…ぜーんぶ手作りです.

例えるならば,旧システムは「大工さんが材木等の加工を行い一軒家を建てて,内装までやっちゃう」,CMSは「台所やトイレ,玄関,ベランダなどのユニットの組み合わせで家を建て,内装は少し手を加える」,といった感じでしょうか.

じゃあ,県士会サイトも始めからCMSでやれば良かったのでは?
と言われてしまうかもしれませんが,CMSが主流になったのは2005年頃からであり,さらに素人でも手が出せるようになったのは,つい最近のことです.

私も数年前から,CMSが主流となっており,この方法だと基礎を組み上げてしまえば,あとの記事やページの追加などは簡単にできるようになるということには,気がついていました.
実際,私も2010年1月からCMSを使って個人のブログを管理・運営しています.

しかし,県士会サイトは,すでに推定500を超える記事・ページで構成されていました.
このCMSに切り替えるにも,今あるページをすべて移行しなければならないので,途方もない作業が必要となります.
しかも,当時借りていたレンタルサーバーの容量(100MB)では,CMS本体すら導入(CMSプログラムのインストール)することもままなりませんでしたし.

しかし,先の2つの記事を読まれた方はもうお気づきでしょう,そう,レンタルサーバーを最新のものへ引っ越すことで,CMSを導入するきっかけが訪れたのです.

「CMS導入記」へつづく

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